【ライフハック】「筋トレ」なんて、いますぐ辞めてしまえ 「終わりなき競争」から降りる勇気 (中川純一郎)

1ニライカナイφ ★ [ニダ]2018/10/09(火) 16:28:43.07ID:CAP_USER9
ここ数年でいろいろなことを諦めた結果、人生がラクになった──といった話は、これまでも何度か書いてきた。
具体的には「出世」「モテ」「若くあり続けること」を諦めたわけだが、さらに諦めたことがある。それは「筋トレ」である。

筋トレは50代だろうが60代だろうが取り組めることであり、筋肉は鍛え方次第で、その年代なりに増やすことが可能だ。
テレビ番組で筋骨隆々としたおじいちゃんが紹介され、スタジオの出演者が「オーッ」などと驚くシーンを見たことがある人もいるだろう。
私が筋トレを始めたのは17歳のころ。
当時はアメリカの高校に通っていたのだが、一般的な体育の授業のなかに、トレーニングマシンなどを用いた筋トレが組み込まれていたのだ。
試しに続けてみたところ、自分の筋肉がみるみる増えていく様を目の当たりにして、がぜん楽しくなってしまった。

35歳のとき、熱心に鍛えることを辞めた。
それまでの18年間でついた胸と上腕の筋肉はベースとして残り続けていくだろうし「もうこれでいいか」と考えるようになったからだ。
それから10年がたち、いまではすっかり筋トレへの未練も消えてしまっている。

何かを「諦める」ことは、一概にネガティブなことではない。
というのも「終わりが見えない」という状況は、人生において多大なストレスをもたらすからだ。
たとえば「定年」は、社会人生活におけるひとつの区切りとして存在し、ひとまずの「終わり」を示してくれるものだ。
だからこそ人は「60歳までは、なんとか働こう」と考えることができるのだと、私は思う。

このように、ある程度「終わり」が見えていると人生設計は組み立てやすい。
ただ、ウェブメディアの場合、どうにも終わりが見えないので、最近はこの仕事にかかわることが正直つらくなってきた。
毎日、記事の拡散とページビューの数字に追われ、刹那的に消費されるだけの記事を出し続ける日々。
ときおり「あの記事、読みましたよ」などと言ってもらえたりするのは編集者・著者冥利に尽きるが、そうした喜びもその瞬間だけのことであり、再び終わりのない“ウェブ編集小作農”としての活動がいつまでも続いていく。

同じように筋トレにも「終わり」がない。
なにしろ70代になっても、鍛えれば筋肉は成長するのだから。
日常的に筋トレに取り組んでいる人にとっては「あるある」だろうが、数日ほど筋トレから離れただけでも、胸の筋肉が薄くなり、肩の隆起も小さくなったと感じてしまう。
そして「やばい、早く筋トレをやらなくちゃ」などと焦りを覚えるものだ。

とにかく“筋肉が多い”というだけで、ありとあらゆることに自信が持てるようになり、自己肯定感が高まるのである。
この麻薬のような感覚を一度でも味わってしまうと、筋トレをしないことが大きなストレスとなり、筋量が減ってしまう状態はたまらなく悲しいものになる。
しかし、終わりが見えないだけに「オレは一生涯、筋トレを続けなければならないのか?」と、心の弱い部分が訴えかけてくるのだ。

そしてついに35歳のとき、踏ん切りがついた。
仕事がさらに忙しくなっただけでなく、同時期に狭い家へと引っ越したので、ベンチプレスのセッティングが大変になってしまい、ようやく決断することができたのだ。
「いまが辞め時だったのだ」「もう無理にやることはない」──そう決めたところ、途端に気持ちがラクになった。
それ以来、純粋に仕事に集中できるようになり、年収は大幅に上がっていった。

熱心に筋トレに取り組む人を否定する気は毛頭ない。
ただ、すべての物事には「終わり」が見えたほうがいいのではないか、と近ごろとみに思うようになっただけのことだ。
私は35歳でようやく「よいカラダ」を追い求める競争から撤退することがかない、10年かけて完全に諦めの境地に至ることができた。
そんな心境なので、かつて体育会に入っていた友人がすっかりデブの中年になっている姿を見たりすると、妙に安心する。

さて、筋トレから降りたいま、心の平安を得ることはできたが、一方で身体が弱くなったことは実感している。
とはいえ「筋トレ」から降りたことに、やはり後悔はない。
人生は決して長くない。だからこそ、ストレスは少ないに越したことはない。
たとえばそれは「健康志向が過剰な食生活」「日経新聞を毎日必ず読む」「禁酒」「禁煙」などさまざまだが、ストイックすぎる人生は疲れるだけだ。
仕事や家事など人生のベースとなる部分をキチンとこなしているのならば、それ以上の部分においては、自分を甘やかすことに罪悪感を覚える必要はないのだ。

※一部引用しました。全文はソースでどうぞ
https://president.jp/articles/-/26328#cxrecs_s

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