徒然きんちく

1きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/11/15(水) 15:40:53.70
ageないと落ちるので再記述、試み。

136きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/11/30(木) 09:22:41.44
 住居が洗練され、村から町へ、町から都市へ、と社会的な次第に単位が大きくなっていった。
麦を耕作(こうさく)し、山羊や牛、豚などを家畜として飼っていた、
現在のイラク北部の「ジャルモ(Jarmo)」や、ヨルダン川河口の「イェリコ(Jericho)」などでは、
当時の農耕牧畜の証拠となる遺跡が発見されている。

137きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:06:13.76
B.C. 3000


 「有史以来」とは、決して「歴史が始まってから」という意味ではない。
"書かれた"歴史、即ち「文字の形で何かに書き残されたもの、それ以来」の意味である。

これまで見てきた様に、当然、歴史はそれ以前から存在する。
既に、この段階で地球上の人口は、一億人を越えていた、と考えられている。
従って、「有史」とは、文字という「文化」の基礎、そして、そこから生じる「文明」の確立以後の話となる。

これらの事実を確認した上で、以後を「歴史時代」と呼ぶのである。

138きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:12:42.00
 人類史上初めての「文明」は、川の周囲に起こった。

今から五千年程前、ペルシア湾に注ぐ全長二千キロメートル級の二つの大きな川、
「ティグリス(Tigris)」「ユーフラテス(Euphrates)」の間に挟まれた
「メソポタミア(Mesopotamia)」(※1)と呼ばれる地域(※2)には、
シュメール人が都市を築いていた。

これは「メソポタミア文明」と呼ばれる人類最古の文明である。


(※1)
ギリシャ語で「川の間」を意味する。

(※2)
現在のイラクとシリア東部

139きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:16:12.91
 ほぼ同じ頃、エジプト、ナイル川周辺ハ、エジプト人により灌漑(かんがい)農業が起こされ、
多くの人がそこに移り住んだ。

そして、そこに一つの「都市」が形成された。
これは「エジプト文明」と呼ばれる。

140きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:18:13.45
 これら両文明に遅れること千年、インドのインダス川流域に、都市文明が出来、
更にその千年後には、中国の黄河(こうが)附近に都市が作られた。

これらを、それぞれ、「インド文明」「中国文明」と呼んでいる。

141きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:20:23.25
 以上を「四大文明」と呼んでいるが、何れの場所も、気候が温暖で、
大きな川が流れ、周辺の土地が肥(こ)えている、など自然環境の良さが共通している。

142きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:20:45.47
     _,,_
   -´・。丶
     l.゙` (;;ミヽ、.___
      `ン‐シ"゙ ̄ ̄
      ´ ´

143きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:22:03.34
 これらの中で最も古い、文明の創始者と見做(みな)されている「シュメール人」を基に、
その後のメソポタミアの文明の進展を調べておこう。

144きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:24:05.44
 八千五百年ほど前から、この地域には、先に述べたジャルモや、イェリコなどの集落が発達していた。
これら最も初期の文化的な遺産を受け継ぎ、シュメール人は都市文明を築いていったのである。

145きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:24:30.93
 そして、彼らは「文字」を作った。

146きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:27:53.23
 現在の我々は、計算機用の言語を、次から次ぎに産み出しては、その利便性を競い、
より高度な処理言語や表記法にしようと日々努力をしている。

また、人間同士に用いられている言語に於いても、世界共通の言語、
共通の表記法を何とか作り上げようとして、「エスペラント語(Esperanto)」の様な人工的言語が、
古くから研究されているが、未だ「成功」と呼べる程のものは無い。

147きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:29:39.32
 然し、ここでの「文字を作る」という意味は、その様な生易しいものではない。
文字の概念すら無い状態で、何も無い真っ白な所から、産み出したのである。

即ち、シュメール人は、「無」から「有」を作ったのであった。

148きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:32:08.19
 最初は「絵文字」であった。
それが、書く労(ろう)の問題などから次第に簡素化され、
遂に単純な「楔形(くさびがた)文字」にまで発展した。

その文字は、「粘土板」に、葦(あし)の茎(くき)を利用した「ペン」で刻まれていった。
茎を真上から押しつけたり、斜めから押しつけたり、その運用に様々な工夫を凝(こ)らす事で、
何種類もの記号が開発されていったのである。

149きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:38:21.86
 粘土板の大きさは、切手代から枕大まで様々で、そこに書かれた文字の大きさは、
一つ当り五ミリから十ミリ程度の、非常に小さいものであった。

そして、書かれた粘土板は、後から書き込めないようにする為に乾かされた。

粘土板は、後年登場する「パピルス」(※)に書かれた「アレクサンドリア」の書物とは異なり、
風化もせず、現在でも十分解読作業に耐えるだけの強度を保っている。


(※)
正確には「紙」ではない。
現代の我々の感覚では、“押し固められた枯葉の様なもの”である。

150きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:43:13.40
 エジプトのナイル川は、毎年決まった頃になると適度に増水して、
周辺の土地を湿(しめ)らし、上流の肥沃(ひよく)な土地に含まれた養分を、
周りに循環させていった。

それは、「川そのものが畑を耕す」と言われた。
紀元前五世紀のギリシャ人歴史学者「ヘロドトス(Herodtus)」(※)は、
これを先達(せんだつ)「ヘカタイオス(Hekatios)」の言葉を借りて
「エジプトはナイルの賜物(たまもの)」と表している。


(※)
その著書『歴史』(岩波文庫)は人類史上初の歴史書である、と言われている。

151きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:48:50.18
 定期的な洪水は、作物収穫の面では意味があったが、
毎年毎年それまで区間されていた田地田畑(でんちでんばた)が正に水に流されて、
何度も区間整理を行う必要が生じた。

それ以前と同じ面積が公平に再分配される為には、幾何学的な知識と測量の技術を必要とし、
その方面の「数学」が発達する切っ掛けとなった。

特にこの業務に従事(じゅうじ)した者は、エジプトでは「縄張り師」(※)と呼ばれていた。


(※)
縄を利用して、角や面積を計測する技術を持っていた。

152きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:51:05.94
 一方、メソポタミアの二つの川は“不定期”に「氾濫(はんらん)」した。
その結果、周囲の土地に、適量の水を安定して回す工夫、
所謂「灌漑(かんがい)」を必要としたのである。

153きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:55:21.37
 そこで、天候を知る為の天文学的な知識、暦(こよみ)の作成、
灌漑工事に必要となる色々な道具など、実用的な学問が発達していった。
そこでは、月の満ち欠けを元にした「太陰暦(たいいんれき)」と「閏年(うるうどし)」の設置、
「六十進法」、円周を三百六十等分する「度数法」などが生み出された。

また、主要な農産物である大麦や小麦を発酵させて「ビール」を作った。
現代人の喉を潤(うるお)すビールは、シュメール人の発明なのである。

154きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 05:55:33.09
     _,,_
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155きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 06:01:42.69
 有力な都市国家、「ウル(Ur)」「ウルク(Uruk)」「ラガシュ(Lagash)」などが覇権を争った。
シュメール人の手になる一大叙事詩(じょじし)として知られる『ギルガメシュ叙事詩』(※1)は、
実在のウルクの王、ギルガメシュを主人公にした世界最古の英雄伝説であり、
内容の壮大さに於いて、後のギリシャ人「ホメロス(Homeros)」による
『オデッセイア』(※2)と並び賞されている。


(※1)
『旧約聖書』に於ける「ノアの箱舟」と、同じ洪水神話が既にここに書かれている。

(※2)
ギリシャの英雄オデッセウスのトロヤ(Troia)戦争からの帰還を描いている。

156きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 06:05:59.07
話題: トロヤ遺跡の発見

 「シュリーマン」は、少年時代に『オデッセイア』を読み、稀代(きだい)の作家ホメロスの記述を、
単なる小説としてではなく、事実として受け取った。
そして、数多くの苦難を乗り越えて、経済的な成功を収めた後、遺跡の発掘調査活動を始めた。

世間からの中傷や非難にも一切たじろぐことなく、遂に彼は「トロヤ遺跡」を発見したのである。

この間の事情は、『古代への情熱 : シュリーマン自伝』(岩波文庫)に詳しく書かれている。■

157きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/01(金) 06:07:56.56
 アラビア方面からやって来た一団は、シュメール北側のアッカド地方に定着し、
その後、両者は統一され、「シュメール・アッカド王朝」が出来上がったが、
それは長続きせず、嘗てのシュメールの都市国家が復興した。

158きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/02(土) 18:25:08.34
B.C. 2,000


 特に、約四千年前に栄えた「ウル第三王朝」では、シュメール文化が最高潮に達していた事が、
発掘された数多くの粘土板から伺われる。

然し、その栄華も、東方の「エラム(Elam)人」や、シリア方面から来た「アムル(Amurru)人」として、
それまでの文明を吸収し、ユーフラテス川のほとりの「バビロン」(※)を首都とするバビロニア王朝を興した。


(※)
アッカド語のバベルを、英語読みにしたものが「バビロン」である。

159きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/02(土) 18:32:19.45
 その第六代目の王である「ハンムラビ王」の時代に至って、遂にメソポタミアは統一された。
王は、現存する人類最古の成文法(せいぶんほう)である、
282条からなる「ハンムラビ法典」(※)を発布(はっぷ)し、
信義と公正を重んじた。


(※)
当然、先行し参考にした幾つかの法典が存在した。
債権(さいけん)、債務(さいむ)、酒場の営業法、就労法、結婚など
すべてに「契約」が優先された。
偽証罪(ぎしょうざい)に当るものまで記されている。

160きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/02(土) 18:37:20.87
その他、治水(ちすい)灌漑事業や、首都の造営などに力を尽くした。
特に、水無き所に絶えず水を供給する灌漑は、技術の革命であり、
その技術は農耕による収穫量を安定させ、その実施は中央集権的な
高度な管理組織の確立を意味していた。

然し、紀元前十六世紀頃、彼らも「ヒッタイト(Hittite)人」の侵入を受けて没落した。

161きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/02(土) 18:40:36.70
 その後、「アッシリア」が統一するまでの約一千年間、
メソポタミアは群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)の分裂の時代となった。

末期の王「アッシュルバニパル(Assurbanipal)」は、壮麗(そうれい)な王宮を営み、
自身の為に大きな書庫を作り、多数の蔵書(粘土板)を抱えた事で有名である。

162きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/02(土) 18:42:02.44
かん‐がい〔クワン‐〕【×灌漑】
[名](スル)

農作物の生育に必要な水を、水路を引くなどして供給し、耕作地をうるおすこと。
「灌漑用水」

163きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/03(日) 14:53:46.88
B.C. 612


 アッシリアは、血を好み常に戦争を欲した。そして、同時に文化と芸術を愛した。
「アッシリアの獅子」と呼ばれる有翼雄牛像は、世界の芸術に影響を与えた。
然し、各地での反乱や独立運動の結果、今から凡そ2600年前の紀元前612年、
強大な武力を持ち、闘いをこよなく愛したアッシリア帝国は滅ぼされ、四つに分割された。

164きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/03(日) 15:01:38.97
 その中で、最も有力であったのが、「カルデア王国」(新バビロニア王国)である。
第二代の王である「ネブカドネザル(Nebuchadnezzar)二世」は、
首都バビロンに巨大な宮殿、「世界七不思議」(※)の一つに数えられた
「バビロン空中庭園」や「ジッグラト」を建築した。

空中庭園とは、何層にもなる建物の上に植物を植え、
各階に水を供給して庭園としたもので、遠方(えんぽう)から見れば、
まるで庭園が空中に浮かんでいる様に見える為、名付けられたものである。

神殿である巨大建築物ジッグラトは、天と地を結ぶ絆であり、長い階段が附いていた。
これはエジプトのピラミッドに影響を与えた、と言われている。

165きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/03(日) 15:09:31.35
 また、ユダヤ人を捕虜としてバビロンに大量に連れて来たので、
旧約聖書に於ける最高の敵役(かたきやく)となってしまった
――これは「バビロンの捕囚(ほしゅう)」と呼ばれている。

そこには、縦横高さ共に90メートル、七層の段からなり螺旋階段が
全体を結んでいる聖塔、「バベルの塔」(※)があった。


(※)
『旧約聖書』、創世記第11章に於いて、巨大な塔(バベルの塔)を作り、
天(神)に届こうとする人間(カルデア人)の奢りを許さない神は、塔を破壊し、
人々を地球全土に広がるように吹き飛ばした。

その際、多くの言語を作って、それ以後、人々が容易に会話が出来ない状態にした、
とされている。

166きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/03(日) 15:13:39.82
 この様に、紀元前の古代にも既に、60進法を基にした計算法を中心とする数学、
生と死に始まる人生の殆どの問題を論じた一大文学、灌漑の為の土木工事、
寸法入りの設計図、工学的な基礎知識、より正確な暦を作成する為の天文学等々、
素晴らしい水準の文化が存在した。

そして、彼らはそれらを消化して「文明」を築き上げるに十分な行動力、
実践力をも合わせ持っていたのである。

167きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/03(日) 15:13:58.18
★      ★      ★

168きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/03(日) 15:50:20.21
 以上、宇宙の創生から現在に至る歴史を、簡単に見てきた訳であるが、
言葉、文字、記号、数学、芸術、文学、農業、工業、経済、法律など、
現在我々が文化的な活動として営んでいる殆どのものが、
凡そ五千年も前、古代シュメール、バビロニアの時代から存在していた事実に、
心の底からの驚異を感じざるを得ない。

生物の分類としての「人類」は、瞬く間に文化を持つ「人間」に変貌(へんぼう)したのである
――重大さに於いて、その後現在までの五千年など進歩の中(うち)に入らない程の勢いである。

169きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/03(日) 15:57:27.66
 特に数学である。
現在、発掘され博物館に保管されている粘土板の中の多くは、
経済活動に関するもの、即ち、借用書(しゃくようしょ)や土地の権利書に当るものであるが、
一部、数学の練習問題を扱ったものや、掛け算・割り算・表、建築・測量に関する計算、
その他の複雑な計算結果を纏(まと)めて表にしたものが存在している。

その内容の深さと精密さに驚きを禁じ得ない。
斯(か)くの如く、人類の文明、知性の最も初期の時代から、
既に数学は“練習問題”を必要とする程、それを知り正しく扱うことが望まれていたのである。

170きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/03(日) 15:58:56.75
 この古代メソポタミアに発達した数学の奥深さ、素晴らしさを味わえ。

171名無し草2017/12/06(水) 11:42:53.21
test

172きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/06(水) 11:45:25.89
>>39
 構成員は、「太陽(Sun)」に近い位置から、

「水星(Mercury)」「金星(Venus)」「地球(Earth)」
「火星(Mars)」「木星(Jupiter)」「土星(Saturn)」
「天王星(Uranus)」「海王星(Neptune)」「冥王星(Pluto)」

の九つの惑星達と、「ハレー彗星」などの小天体である。


“太陽系第三惑星”、これが我が地球の別名である。

173きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/06(水) 11:57:59.51
 科学者は「頭がよくなくてはいけない」。
もっともだが、その後に「同時に頭が悪くなくてはいけない」と続けば、うん?となる。
そう書いているのは物理学者の寺田寅彦である(『科学者とあたま』)。

 この場合の「頭が悪い」とは「効率」や「無駄」を考えないということだろう。
頭がよい人は見通しが利く分、無駄で価値のなさそうなことを試みない。
頭が悪い人はそれにもがむしゃらに取り組む。
結果、無駄でも、その過程で予想もしていなかった重大な宝にぶつかることが
あるものだと教える。

「科学者はのみ込みの悪い朴念仁でなければならない」

174きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 12:13:10.70
我々は如何なる存在か


 以上、百五十億年に及ぶ人類の歴史を手短に見てきた。
これで懸案(けんあん)の諸君の“誕生日の問題”も解決したであろう。

175きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 12:15:49.88
 諸君の体内にある水素原子は、百五十億年前のビッグ・バンで、
その他の原子は超新星の中心部で作られた。

176きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 12:17:28.31
 超新星の爆発により、宇宙中に撒(ま)き散らされた重い元素を重力が再び結びつけ、
我々地球を含む太陽系が出来上がったのが四十六億年前であった。

177きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 12:25:47.34
 その原始の地球の、原始の海で、我々は命を与えられた。
我々の誕生日は、元素としては百五十億年前、生命としては四十六億年前の、
或る日、或る時、或る瞬間である。

気が遠くなる様な期間、小さな変化が、無情な取捨選択が、繰り返し繰り返し行われた。

我々が現在こうして存在する為には、その枝分かれの一つとして、
バクテリアも魚も両生類も爬虫類も、勿論、猿人も原人も旧人も、
どれ一つとして欠く事が出来ない。

178きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 12:30:40.31
 生物としての完成、人類としての我々の誕生日は、五百万年前の或る日である。

 文化を持つ存在としての我々の誕生日は、一万年前の或る時である。

 文明を築く存在としての我々の誕生日は、五千年前の或る瞬間である。

179きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 12:35:35.22
 これだけの長い長い道程と奇跡的な偶然の積み重ねの結果、我々は存在している。

最近の宇宙論に於ける研究では、全宇宙の中に存在する知的生命体が我々だけだと仮定しても、
やはり、現在あるだけの宇宙の大きさが必要であるとしている。

その理論は、宇宙の大きさは、今より小さくても大きくても、
「生命の星・地球」は安定に維持出来ない、と予想しているのである。

180きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 12:41:32.39
 「アシモフ」や「カール・セーガン」に倣(なら)って、百五十億年の歴史を一年に縮めて、
カレンダーの様に表示して置いた。

元旦に「初日の出」ならぬ、ビッグバンが起こったとし、大晦日(おおみそか)の午前零時
を現在に定めると次の表になる。

この様に書き直してみると、我々人類の歴史が如何に取るに足りないものか、
が非常によく解る――キリストから現在まで僅(わず)か四秒でしかない。

然し、逆に考えると、一秒にも満たない時間でも、こうした表が作れる程、
我々の自然に対する理解は深まって来たのだ、とも言えるだろう。

181名無し草2017/12/11(月) 12:45:17.52
~((φ('д'*)フムフム

182きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 13:06:45.55
 「アシモフ」や「カール・セーガン」に倣(なら)って、百五十億年の歴史を一年に縮めて、
カレンダーの様に表示して置いた。

元旦に「初日の出」ならぬ、ビッグバンが起こったとし、大晦日(おおみそか)の午前零時
を現在に定めると次の表になる。

183きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 13:10:06.75
<宇宙の暦>

ビッグ・バン      :1月1日
原始星雲の誕生   :3月1日
原始星の誕生     :5月1日
初の超新星爆発   :6月1日
地球の誕生      :9月14日
生命の誕生      :9月25日
カンブリア爆発    :12月17日
三葉虫の全盛     :12月18日
最初の恐竜      :12月24日
恐竜の絶滅      :12月29日
人類の誕生      :12月31日

最初の火の使用    :12月31日午後11時46分
洞窟の壁画       :12月31日午後11時59分
農耕の発明       :12月31日午後11時59分20秒
最初の都市文明    :12月31日午後59分35秒
キリスト生誕      :12月31日午後11時59分56秒

184きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 13:10:28.52
この様に書き直してみると、我々人類の歴史が如何に取るに足りないものか、
が非常によく解る――キリストから現在まで僅(わず)か四秒でしかない。

然し、逆に考えると、一秒にも満たない時間でも、こうした表が作れる程、
我々の自然に対する理解は深まって来たのだ、とも言えるだろう。

185きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 17:36:36.28
>>183
訂正。下から二行目

>最初の都市文明    :12月31日午後“11時”59分35秒

186きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 2017/12/11(月) 17:43:27.37
 最近、巷(ちまた)では「生きる力を教える教育」だとかが持て囃(はや)されている。
これもまた意味の解らない嫌な評語である。

抑(そもそ)も、人が人に教えられるのは、凡そ事物(じぶつ)に限られるのであって、
情操に関わる事など、決して口舌で教えられるものではない。

それは両者が全身全霊を持ってぶつかり合う中で、互いに体感するより仕方のないもので、
それを箸(はし)の持ち方やキーボードの押し方の如く学校で教えたり出来る、
と思いこむ所に最大の問題がある。

それが可能であると錯覚するのは、教育に対する買い被(かぶ)りであり、
人間に対する買い被りであり、自身の内面的探求の欠如(けつじょ)を示す以外の何ものでもない。

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