( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです [転載禁止]©2ch.net

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         のんびりブーン系について語ったり、規制の避難地に。
         当館でブーン系を楽しむのはいかがですか?

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682の、小説タイトルも間違えています

実のある夢です

神林長平ファンの方、特に申し訳ないです

乙、今回も面白かった

ああ……いい……今までで一番いい……

なんでエロ足りスレに投下しないのかと思ってたが
エロ抜きで普通にいい話なんだもんな、納得したわ

投下

 
「 おっさん日和のようです 」

秋である。

最果ての地、シベリアにも秋はあり、今年の今日も空が高い。


去年よりも高く、幼い頃よりは近くに感じる夕映えに目を奪われた、大切な女性と住んでるアパートへの帰り道。

図書館勤めを終えて独り歩く僕は、年甲斐もなく寂寥感に見舞われた。

( ^ω^) 「ただいまー」

ξ゚听)ξ 「あら、お帰りなさい。今日は早いのね」

けれども僕は、いい歳だ。

いや世間的にはマダマダ若いのだけれども、感覚的にはオッサンだ。

だから僕は、多感で青い自分では叶わなかったやりかたで、寒い季節に特有の寂しさを上書きできるのだ。

ドヤッ。

…しかしながらに、それでも記憶は正直で、書斎という名の狭い部屋に本棚を
無理矢理並べ、小さい机に置かれたパソコンへとアイディアを詰め込む彼女に。

ξ゚听)ξ 「なに?じろじろと」

僕は、ペンを走らせる父の姿を幻視した。

( ^ω^) 「いや、なんでもないよ」

失礼な話だと笑うだろうか?
確かに美人な彼女と、髪が薄くて少しだけ丸みを帯びた
オッサンを重ねてしまうのは、弁解の余地なくギロチンだ。

が、僕にとっては笑えない。

そんな冗談では誤魔化せないほど、シリアスなんだ。

ξ゚听)ξ 「そう…ねえ、あなた。夕食の後に少し飲みましょうか」

( ^ω^) 「それは、また」

慈愛に満ちた目を向けながら、彼女は僕の服を取り去っていった。

家でくつろぐための、一通りの事をすませた僕は暖かい色の照明にホッとしながら、注がれたグラスを傾ける。

ξ゚听)ξ 「随分と、疲れているように見えたわ」

締め切りが近いだろうに、僕の隣で頭を撫でてくる彼女は、囁くように言った。

敵わない、僕は思う。

結局のところ、彼女の母性に勝るプライドなど、僕には無いのである。

( ^ω^) 「特にそうという、わけではないんだお。ただね、まあ少しね、思い出したんだ」

言葉にするには難しすぎる、僕の中の郷愁。

休日に見た、窓の外の流れる雲、まだ休日が正しく非日常に思えた幼い日。

たまたま僕と父以外は皆出掛けていて、その日に食べた朝食は、まだなれてなかった苺ジャムのトースト。

いつも父しか飲まないコーヒーが、パンという物に合うことを初めて強く意識して、ちょっぴり大人に近付けた気がした。

( ^ω^) 「僕は、もう、スッカリ大人なんだよなあ」

まだ、精神と肉体が健康で、家族揃って老後を迎えられると信じていたであろう父を。

あんなにも頼もしく感じていた当時の彼を。

ペンと絵筆を走らせることが好きだった男を、思い出したから。

僕は、今なら父の息子だと、はっきり言ってあげる程度の気遣いが出来るようになった事を、本当に今更ながら確かめたいと思ったのだ。

狭苦しい書斎に父の部屋、暖かな色の食卓に、離婚した父が再び暮らした祖母の家を、思い出して。

ついでに若かりし頃の記憶が甦ったのだ。

たくさん後悔があった。

言いたいことを云えなかった。

言うべきことがわからなかった。

祖母の家に行く度に、世話焼きの祖母と、言葉少なくお小遣いばかりを渡してくる父。

煩わしいと感じながらも、何故だか自転車をこいで遊びに行く自分の心が、理解できなかった。

いや今でも理解と言うには程遠いが、しかしこうして、素直に彼女に甘えられる程度には、僕も成長できたのだ。

ξ゚听)ξ 「そうね、そうでなくちゃ、私が困るわよ」

(; ^ω^) 「ごもっともです、はい」

好奇心は猫を殺すというが、人は時に、考えすぎて人を殺す。

かつて、互いを許したはずの女性に対して、僕は素直に欲望をぶつけることができなかった。

その人が、僕と付き合う前は何度も身体を売っていた、それを知った上で僕は互いに好きだと知ったのに。

僕は心の何処かで納得できなくて、見ず知らずのオッサン達に嫉妬して、無意味な理想を引き摺って
…ついぞ、真に赦しあう事が出来なかった。

今では、彼女が生きているのかどうかすら、僕は知らない。

( ^ω^) 「……」

ξ゚听)ξ 「……」

かつて、自殺未遂を繰り返した挙げ句に困窮した幼馴染みを救いたいと、人生を注ぎ込もうとした。

けれども憧憬は欲に呑まれていて。

金を渡して、気が付けば当然のように見返りを求めた。

僕は理想をドブにやった程度で大人になったと実感した、ような気になっていたのだ。

相手がどうあれ、救いたいのだから救おうと。

倫理的にどうであれ、対価を払うのだから少し我儘やっても良いだろうと。

だが当時、幼馴染みを救うにはあまりにも使える桁が少なかった。

そもそも僕の給料は、兄姉と協力して支えていた、共に暮らす母と妹の為に大半を注ぎ込んでいたのだ。

僕の手元に有る金が、渡せる額があまりに少ないことに気付いたのは、幼馴染みがいよいよ追い詰められた頃。

人間ひとりの人生に食い込み共に歩むという事が、経済的にも社会的にも如何に大変なのかという事を知り、僕は母と父の偉大さを噛み締めて。

妹を言い訳に諦めた僕は、楽になりたかった幼馴染みの最後の文字を、使い古してボロボロな携帯電話で受け取った。

もうしばらく、お互いに耐えることができていれば違った未来にできた事を知った時、僕は本当の意味で大人になろうと誓った。

( ^ω^) 「…いやまったく、情けない男で申し訳無い」

ξ゚听)ξ 「ええ、ほんと」

とっくに乗り越えた過去に、してやられた情けない僕の髪を、細く柔らかい指がすり抜ける。

何も言わずに癒してくれる彼女の手を、そっと握りながら酒を飲む。

( ^ω^) 「ありがとう、ツン」

ξ^竸)ξ 「ふふふ、どういたしまして」


僕は一人の大人として、いつまでも甘えるわけにはいかない。

グラスを一息に空にして、火照る身体に湯を浴びせ、きちんと寝るのだった。

――――――――

――――――――

――――――――

季節は秋である。

読書の秋ということで、大いに賑わう図書館、だったら良いなというのは嘘偽り無い本音であるし、
事実かつてはそうだったのだが、しかし現実は儘ならないものである。

書店などと違い利益が重視されない我等が職場であるが、賑わいは恋しくなるし、
しかし朝の清謐な静けさも愛しいので、閑散としているのが嫌いかと言われるとそうでもない。

我ながら儘ならないものである。

(-@∀@) 「おはようございます」

( ,_ノ` ) 「おはよう館長」

('A`) 「あれ館長、今朝は早いな」

( ^ω^) 「おはようだお、みんなこそ早いじゃん」

ハハ ロ -ロ)ハ  「おはようございます…すみません、遅くなったみたいで」

( ^ω^) 「いやいや、大丈夫だお。むしろ早いくらいだから」

( ,_ノ` ) 「朝が寒くなってきたからな、どうにも目が覚めちまう」

(-@∀@) 「私は逆に、二度寝が怖くて無駄に早起きしてしまいますよ」

('A`) 「いやーアサピーさん、わかるわかる。俺もハインが起こしてくれるようになる前はそうだったなー」

('A`) チラッチラッ

ハハ ロ -ロ)ハ  「!…あの、アサピーさん…でしたら、その、私でよければ、毎朝アサピーさんを起こしても、いいですか?」

(-@∀@) 「え、あ、うん…それは、助かりますね」

('∀`) 「せんせー今朝の朝日は桃色でーす」

( ^ω^) 「はいはーいドクオくんは朝の準備しましょーねー」

開館準備の最中、書架には当たらぬよう配慮された朝日が、読書や物書きのための長机を照らしていて、そこには1つのキーホルダーがあった。

( ^ω^) 「おや、忘れ物かお。いや落としたか」

こういった物は、一見なんてことのない安物でも、本人にとっては大切だろうから。

付箋に場所や日付やらを書いて付け、忘れ物・落とし物用ショーケースへとしまう。

まあでも…案外取りに来ない人の多いこと。

('A`) 「そういえば館長、ツンさんは元気?」

昼食時、かつて同僚だった彼女の話題となった。

人柄も仕事振りも良好なために、退職してからも時々話題に上るのだ。

('∀`) 「こんどサイン貰おうかな…あ、新作でたら買い占めようぜ!支払いは館長の財布な!」

( ^ω^) 「おっおっ、まかせるお」

('∀`) 「えっ」

(; ^ω^) 「これで今年度と来年度の私費はゼロだな…再来年度も無いかもしれん」

('∀`;) 「まって館長、目がマジだ」

午後になっても、彼女が良ければ連れてこようか、暇を見てサインの練習をさせるべきか、なんて考えながら見回りをしていると、一冊の蔵書に目が止まる。

( ^ω^) 「栞?」

ではない、だが何か挟んであるのだ、その本に。

生真面目な司書が見落とすとは思えないから、何かしら理由があるのだろうと手にとって、開く。

随分と、懐かしい作品だった。

( ^ω^) 「フムン、悪戯では無いような気がするお」

挟まれていたのは、学生が使うようなルーズリーフの切れ端。

二つに折られたそれは、書かれている内容を隠す気は無いようで、本を開くと同時にカサリと開いた。

( ^ω^) 「おっ…」

一言。

それは、シャープペンシルで書かれたらしい、少々雑な文字が一列。

『 乙、おもしろかったです。 』


( ^ω^) 「……」

( ^ω^) 「…そう、かお。これ、おもしろかったのかぁ…」

たかが一言、されど一言。

僅か十二文字の感想から、照れ臭くとも伝えたかった気持ちが、僕の胸を高鳴らせてくれた。

そうか、そうか。

うんうんと頷いて、僕は本を戻す。

( ^ω^) 「ありがとう」

この感想をくれた人が、どんな人なのか僕は知らないし、まあ十中八九は、一生知らないままで終わるだろう。

この言葉を文字にして残してくれた人は、しばらくすればこの本なんて忘れてしまうかもしれない。


それでも僕は、感謝する。

だってこの人は、僕の感性にイエスと言ってくれたのだから。


枯れたと思って久しい、僕の若々しい衝動は、僅か一言で報われる。


( ^ω^) 「ありがとう、だお」

添える花に貴賤など無い。

野に咲いていた一輪も、手間のかかった高級な花束も、墓に添えれば等しく彩る、慰める。

僕は改めてズラリと並んだ蔵書を見た。

中には、書いた本人にとって忘れたい過去となった物だって、あるだろう。

……別に、忘れたって構わない。

僕がいつか、誰の記憶からも居なくなるように、この図書館もまた、いつかは消える。

けど、それがどうした。


かつて書いた僕の話に貴重な時間を費やして、しかも一言、伝えてくれた人が居たのだ。

他にも、読んでくれた人が居る。

彼ら彼女らにとって一瞬の暇潰しでも良いのだ、それが忘れ去られたって良いのだ。

なんせ、僕はこれで、昔の僕に胸をはって自慢できるのだから。

( ^ω^) 「やったぜ」

なんと短絡的か。

なんと刹那的であることか。

でも、小難しい事を考えるのが苦手なオッサンとしては、上出来である。


ありがとう、見知らぬ誰か。

ありがとう、読んでくれた誰か。


あなた達はすぐに忘れるだろう、僕なんかの拙いお話よりも面白くて大事な物が、この世界には溢れ帰っているのだから。

次から次へと、価値有るものは見付かるのだから。


なんて綺麗だと見とれた夕焼けも、ずっと眺めていたい朝焼けも、気付けば見たことすら忘れているものだ。

人間の命は確かに儚いが、決して薄っぺらでは断じてない。

( ^ω^) 「さて、見回り再開だお」

いつか全て消えて無くなる。

そんな、分かりきった事で悲観にくれる感性を、オッサンな僕は忘れてしまった。

だから僕は、騒ぐ心を無視して、平素と変わらず職務をこなすのである。


嗚呼。

僕もかつては、ルーズリーフに書いてくれた誰かのように、熱意の赴くまま一生懸命、文字で伝えたし、友人に語ったりもした。

絵にしたことだってある。

もっと詳しく、この気持ちを伝えるにはどうしたら、と考えて。

気が付けば、僕も物語に挑戦していた。

まったく、苦笑する他ない。

今となっては、きっかけひとつ思い出せないくらいには、当時の僕は一瞬に生きていたのだ。


( ^ω^) 「我が人生に、一片の幸あり、だお」



以上

感想、批評など、お願いします


ブーンが乗り越えた過去に勝手に押し潰されそうな自分がいる

今年もよろしく

ここなんだかんだ人いるよな
たぶん面子が固定化されてるけど

スミマセン
現在のブーン系の拠点ってどこなんですか?
拠点のしたらばとかあるの?

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/subject.cgi/internet/21864/

ちゃんと貼れてるかな。ここへおいで?

735いやあ名無しってほんとにいいもんですねNGNG
>>734
ありがとう
ありがとう
ありがとう

ふと思い出してシベリア2周年祭りどんなんだったっけって読み返そうと思ったんだけど
もう青空ホライゾンのページ残ってないの?

https://web.archive.org/web/20170710060421/http://aozorahorizon.gob.jp/sougou/archives/189
アーカイブあったぞ

>>737
うわああああありがとうございます!!!
早速読んでくる

久々に来た
寒い

っウォトカ

どうも
最近何も書いてなくて気づいたら手が錆びてたよ

っクレ556

556は先を越されたので

染み込ませて錆を拭き取るためのウェスをあげよう

ほんとここはどこからか人が湧いてくるな

今更だが、ここも、もう8周年になるのか?

そうですね。思えば長い旅ですわ

気が付けば長いんだな…ここに流れ着いた当時、まだ高校生だったのにさ……。

そういう話はやめろ、俺に効く

シベリア民の冬眠は長いので
この隙に過去作宣伝

   『('A`) (´<_` ) 日本の淡水カニを飼うようです』


@( ^ω^) ブーン系創作板のようです - したらば掲示板


http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1414152679/l30


春休み、暖かくなる兆しのみえる今日この頃。

新生活のおともに、いかがでしょう、水辺の生き物などを迎え入れてみては?

何気なくも新しい発見が、あるかもしれませんよ。

>>749
続きマダー?

冬眠あけのアマガエル捕まえたら、あるいは…。

誰かいることを信じて書き込むんだけどchannelerのようですって面白い?
タイトルとか雰囲気がオサレだから気になってる(不純)

>>752
ジャンルとしては能力バトルだけどむしろ超能力を持った人物たちの人間ドラマに魅力を感じる作品で俺は好きだよ
ド派手だったりオサレな能力バトルをお望みなら合わないかも

>>753
サンクス
とりあえず飽きるまで読んでみるわ

ころころ場面が変わる小説って何がしたいんだろう
その章の最後で種明かしみたいなのがあればいいんだが
結局どこのなにかを明かさずどんどん進んでさらに違う場面へとか行くから読む気なくす

そうか?
いろいろ想像できるから俺は好きだぞ

伏線を回収するのがその章のオチかその物語自体のオチかの違いでしょ
その章自体に何らかのオチがつかないなら論外だがついてるなら長期的な伏線だと思って頭の片隅に置いておけばいい

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