「少しでも温まって」と雪立ち往生の運転手らに無料でギョーザ 福井の国道8号沿い「王将」
2021年01月11日
http://fp.mainichi.jp/news.html?c=mai&id=20210111k0000m040186000c&t=full
北陸地方を襲った大雪の中で、福井県坂井市の中華料理チェーン「餃子の王将丸岡店」が、
渋滞により身動きがとれなくなった運転手らにギョーザやチャーハン、天津飯などを無料で振る舞い続けた。
店の駐車場に止めた車で寝泊まりしながら料理を提供し続けた店長の岩谷圭一さん(39)が電話で毎日新聞の取材に応じ、
「少しでも温まってもらいたかった」と振り返った。
店があるのは、北陸自動車道と並行する国道8号沿い。
「恐らく雪で動けなくなる車が出るだろう」。9日、降り積もる雪を見ながら岩谷さんは、そう考えていた。
実は丸岡店は2018年の大雪の際にも、立ち往生した車に3日間にわたって無料で食事を振る舞っている。
ただ岩谷さんは雪に阻まれて、初日は福井市の自宅から店まで来ることができなかった。
その経験から、今回は自宅に帰るのを早々に断念し、車で寝泊まりすることを決意。
他の従業員7人と分担しながら、特に渋滞が激しかった10日夜には300人前の食事を用意し、雪の中、車まで歩いて届けた。
凍えるような寒さの中で、温かい差し入れはとても喜ばれた。
なかには「お礼がしたい。料理を配るのを手伝わせてほしい」と言ってくれた人もいて、
「ありがたかった」と振り返る。
10日夜には車が動き出したため従業員を帰らせたが、11日午前3時ごろになって再び渋滞が発生。
急きょ店を開けてトイレを利用できるようにし、温かいスープも提供した。
11日夕方には食材がつきたため店を閉めた。補充の見通しも立たないため12日も終日休業せざるをえない。
それでも岩谷さんは「3年前に手伝えなかったのが、ずっと心残りだった。
多くの人に感謝してもらえてよかった」とうれしそうに話した。
【横見知佳】
2021年01月11日
http://fp.mainichi.jp/news.html?c=mai&id=20210111k0000m040186000c&t=full
北陸地方を襲った大雪の中で、福井県坂井市の中華料理チェーン「餃子の王将丸岡店」が、
渋滞により身動きがとれなくなった運転手らにギョーザやチャーハン、天津飯などを無料で振る舞い続けた。
店の駐車場に止めた車で寝泊まりしながら料理を提供し続けた店長の岩谷圭一さん(39)が電話で毎日新聞の取材に応じ、
「少しでも温まってもらいたかった」と振り返った。
店があるのは、北陸自動車道と並行する国道8号沿い。
「恐らく雪で動けなくなる車が出るだろう」。9日、降り積もる雪を見ながら岩谷さんは、そう考えていた。
実は丸岡店は2018年の大雪の際にも、立ち往生した車に3日間にわたって無料で食事を振る舞っている。
ただ岩谷さんは雪に阻まれて、初日は福井市の自宅から店まで来ることができなかった。
その経験から、今回は自宅に帰るのを早々に断念し、車で寝泊まりすることを決意。
他の従業員7人と分担しながら、特に渋滞が激しかった10日夜には300人前の食事を用意し、雪の中、車まで歩いて届けた。
凍えるような寒さの中で、温かい差し入れはとても喜ばれた。
なかには「お礼がしたい。料理を配るのを手伝わせてほしい」と言ってくれた人もいて、
「ありがたかった」と振り返る。
10日夜には車が動き出したため従業員を帰らせたが、11日午前3時ごろになって再び渋滞が発生。
急きょ店を開けてトイレを利用できるようにし、温かいスープも提供した。
11日夕方には食材がつきたため店を閉めた。補充の見通しも立たないため12日も終日休業せざるをえない。
それでも岩谷さんは「3年前に手伝えなかったのが、ずっと心残りだった。
多くの人に感謝してもらえてよかった」とうれしそうに話した。
【横見知佳】